ICF PCC/MCC無料練習テスト &サンプル問題
本番と同じ形式のシナリオ10問を、すべての解答の根拠とともに無料で公開しています。PCC/MCC試験対策コースは、現行形式と2026年の新形式の両方に対応しています。
ICF PCC/MCCの状況判断形式で練習
現行の試験は180分で78シナリオ。2026年11月10日から始まる新試験は、150分で状況判断問題44問と知識問題36問です。どちらの試験でも難しいのは、どちらもプロらしく聞こえる2つの選択肢から1つを選ぶことです。
最初はじっくり取り組みましょう。解答するたびに、選ばなかった選択肢がなぜ劣るのかを1行で書き出します。書けなければ、それが取り組むべきコンピテンシーです。
ICF PCC/MCCサンプルシナリオ10問を解説
2番目に適切な選択肢と2番目に不適切な選択肢の解説を、特にじっくり読んでください。点差がつくのはそこです。
すべてのシナリオと解説をこのページに掲載しています。下からPDFでダウンロードすることもできます。
ご注意:実際のICF試験問題ではありません
以下の問題はすべて、ICF認定コーチが公式の試験形式、ICFコア・コンピテンシー、倫理規定に合わせて作成したものです。実際の試験から取った問題は一切なく、すべての問題がICFの試験の機密保持と知的財産に関するガイドラインに従っています。解説を開く前に自分の答えを選ぶと、各問題からより多くを学べます。
問題 1
クライアントは4回のセッションをかけて、上司に昇進を願い出る準備をしてきました。今回のセッションの冒頭で、クライアントは金曜日の上司との面談で話す内容をリハーサルしたいと希望しました。このクライアントは普段、セッションで決めた計画にしっかり沿って進め、明確な次のステップを持ち帰ることを好みます。
リハーサルを始めて20分ほどたったところで、クライアントは手を止め、昨日届いた他社からの内定について話し始めます。1週間以内に返事をしなければなりません。話すうちに早口になり、新しい仕事のどこに胸が高鳴るか、今の会社を辞めることの何が不安かを次々に挙げていきます。そして、「すみません、金曜日の練習をするはずでしたよね」と言います。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A 合意したリハーサルにクライアントを引き戻し、内定については次回のセッションで探求することを提案する。
- B クライアント自身が持ち出し、最もエネルギーを感じている話題なので、内定についての探求を続ける。
- C 話題が内定に移ったことを伝え、セッションの残りの時間でどのテーマに焦点を当てたいかをクライアントに尋ねる。
- D 内定と昇進の申し出が互いにどう関係しているかをクライアントに尋ねる。
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最も適切(BEST):C
- 選択肢Cは、ICFコア・コンピテンシー3「合意の確立と維持」に沿っています。セッションは合意したリハーサルから内定の話に移っており、コーチはその変化を言葉にしたうえで、セッションの残りの焦点をクライアントに選んでもらっています。PCCマーカー3.1:「コーチはクライアントのパートナーとして共に、クライアントがこのセッションで何を達成したいかについて確認したり、再確認したりしている。」
- 変化を言葉にすることは、クライアントの謝罪に評価を加えずに応えることにもなり、どの方向に進むかの選択をクライアントに委ねています。PCCマーカー5.3:「コーチは、クライアントのパートナーとして、セッションの中で起こることについて、クライアントが選択できるよう支援している。」
- 選択肢Dは、2つの話題をつなげうる有益な質問ですが、セッションの残りでクライアントが何に焦点を当てたいのかは決まりません。
最も不適切(WORST):A
- 選択肢Aは、ICFコア・コンピテンシー3「合意の確立と維持」に反しています。話題は1週間以内に返事が必要な内定に移っているのに、コーチはクライアントがどの方向に進みたいかを探らないまま、リハーサルへ引き戻しています。PCC最低スキル要件(コンピテンシー3)に反する行動:セッション中に会話が選択されたアジェンダから外れても、コーチがそれに気づかない、またはセッションの残りの時間でどの方向に進みたいかをクライアントと探求しない。
- クライアントの謝罪は、計画を破ってしまったと感じていることを表しています。計画どおりに進めさせることは、クライアントにとって今日大切なことよりも、コーチの進め方を優先することになります。
- 選択肢Bも、方向性をクライアントに確認していません。クライアントのエネルギーに対するコーチの解釈で、内定の話に移っています。ただし選択肢Aとは異なり、クライアントが今話していることにはとどまっています。
問題 2
大きなチームを率いるクライアントが、昨年の採用判断について話しています。そのとき、クライアントは長年勤めてきた同僚ではなく外部の候補者を選び、その同僚は後に退職しました。同僚は、クライアントが入社したばかりの頃に指導してくれた人で、2人は何年も肩を並べて働いてきました。ここまでクライアントは、この判断について落ち着いて事実を淡々と説明してきました。
同僚の送別会の様子を話している途中で、クライアントの声が震え、目に涙があふれます。クライアントは目をぬぐい、背筋を伸ばして「すみません、プロとして失格ですね」と言います。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A 感情を受け止め、クライアントが話していた採用判断の話に戻る。
- B このセッションでは感情を出してかまわないと伝え、間をとってクライアントに余白を与える。
- C 何に対して謝っているのかをクライアントに尋ねる。
- D クライアントが落ち着く時間をとれるよう、セッションを早めに終えることを提案する。
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最も適切(BEST):B
- 選択肢Bは、ICFコア・コンピテンシー4「信頼と安全を育む」に沿っています。クライアントは涙を流したことを謝り、プロとして失格だと言っていますが、コーチはその感情がこのセッションにふさわしいものだと明確にし、余白を与えています。PCCマーカー4.3:「コーチは、クライアントが感情、物の捉え方、関心、信念、懸念を表現することを承認し、支援している。」
- そのうえで間をとることで、コーチが話を先に進めるのではなく、その感情をどう扱うかをクライアント自身が決められます。PCCマーカー5.5:「コーチはクライアントの沈黙、間、内省を受け入れている。」
- 選択肢Cは謝罪について探求していますが、クライアントが感情を味わう余白を持つ前に尋ねると、弱さを見せている瞬間に分析されているように受け取られかねません。
最も不適切(WORST):D
- 選択肢Dは、ICFコア・コンピテンシー4「信頼と安全を育む」に反しています。セッションを終えようと提案することは、クライアントの涙を「立ち直る必要があるもの」として扱うことであり、感情を出すのはプロ失格だというクライアントの懸念を裏づけてしまいます。PCC最低スキル要件(コンピテンシー4)に反する行動:コーチが、クライアントの能力に対する信頼の欠如を伝えている。
- その感情は、クライアントが取り組んでいる判断の一部です。セッションを終えれば、最も重要な局面で取り組みを断ち切ることにもなります。
- 選択肢Aも感情を素通りしています。クライアントがその気持ちを味わう余白を持つ前に、採用判断の話に戻っているからです。ただし選択肢Dとは異なり、クライアントの気持ちを受け止め、セッションを続けています。
問題 3
キャリアチェンジのためにコーチングを受けているクライアントは、普段は私生活についてあまり話さず、セッションも応募書類の話に集中させています。6回目のセッションで、クライアントはこの1年、うつ病のためセラピストにかかっていると打ち明けます。セラピーよりコーチングのほうが役に立っていると言い、費用を節約するためにセラピーをやめようかと考えています。キャリアチェンジで収入が下がっており、セラピストからは年末まで続けるよう勧められています。
セッションの終わりに、クライアントは「代わりにコーチングを増やせませんか?そうすれば、実質あなたが私のセラピストになりますよね」と尋ねます。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A セラピーについての判断はクライアントが下すものなので、本人に任せてコーチングを続ける。
- B セラピーは必ず続けなければならないと伝え、やめるならコーチングを終了する。
- C セラピーを続けるようクライアントに勧め、並行してコーチングを続ける。
- D コーチングとセラピーの違いを説明し、セラピーについての判断をクライアントと一緒に探求する。
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最も適切(BEST):D
- 選択肢Dは、ICF倫理規定に沿っています。クライアントはコーチにセラピストの代わりを求めており、コーチは判断を一緒に探求する前に、コーチングとは何で、何でないのかを説明しています。ICF倫理規定(2025年版)基準4.3:「コーチングの関係性が生み出している価値が変化する兆候に注意を払い続け、それについてクライアントと話し合います。適切であれば、コーチングの関係性の変化を探り、そして/あるいは別のコーチや専門家、リソースを利用する可能性も探ります。」2020年版倫理規定のセクション1、基準8にも反映されています。
- クライアントと一緒に判断を探求することで、判断は本人のものであり続けます。同時に、コーチングが何を提供できるのかを正確に理解したうえで判断できるようにしています。ICFコア・コンピテンシー1.6:「コーチング、コンサルティング、心理療法、その他の支援的職業とを区別し続けている」
- 選択肢Cはクライアントを専門的な支援へと向かわせていますが、治療についてどうすべきかを勧めるのはコーチの役割を超えています。
最も不適切(WORST):B
- 選択肢Bは、ICF倫理規定に反しています。クライアントに何が必要かを話し合う代わりに、コーチは治療についてどうすべきかを指示し、コーチングの継続をそれ次第にしています。ICF倫理規定(2025年版)基準4.3:「コーチングの関係性が生み出している価値が変化する兆候に注意を払い続け、それについてクライアントと話し合います。適切であれば、コーチングの関係性の変化を探り、そして/あるいは別のコーチや専門家、リソースを利用する可能性も探ります。」2020年版倫理規定のセクション1、基準8にも反映されています。
- 健康に関わる判断をコーチングの条件にすれば、その判断をクライアントから奪うことになり、つらい打ち明け話をした直後のクライアントを支援のない状態に置いてしまいます。ICFコア・コンピテンシー2.1:「クライアント自身に選択の責任があることを認識している」
- 選択肢Aもクライアントの要望に向き合っていません。コーチングがセラピーの代わりになるという思い込みをそのままにしているからです。ただし選択肢Bとは異なり、判断をクライアントに委ね、支援を続けています。
問題 4
小さな会社を経営するクライアントは、3回のセッションをかけて2店舗目の出店を計画してきました。普段はお金に慎重で、自分を「いつも細かい条件まで読む人間」と表現しています。先月には、必要な融資がまだ銀行に承認されていないと話していました。
今回のセッションの冒頭、クライアントは完成した計画を持ってきます。店長を採用し、開店日を6週間後に設定し、賃貸契約の条件にも合意しています。数字を説明していくと、計画は融資の全額を前提にしていますが、銀行のことには触れません。説明を終えると、クライアントはほほえんで「これで決まりだと思います。月曜日に賃貸契約にサインするつもりです」と言います。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A 計画の妨げになりうることとして、何を検討したかをクライアントに尋ねる。
- B クライアントが対応できるよう、承認されていない融資をリスクとして指摘する。
- C クライアントは自分の状況についての専門家なので、計画をそのまま受け入れる。
- D 計画をもう一度、一つひとつ順を追って説明してもらう。
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最も適切(BEST):A
- 選択肢Aは、ICFコア・コンピテンシー7「気づきを引き起こす」に沿っています。クライアントは契約にサインする準備ができており、コーチは計画の妨げになりうるものを探すようクライアントを促すことで、計画の穴に本人が自ら気づけるようにしています。PCCマーカー7.4:「コーチは、クライアントが望む結果に向けて、現在の思考、感情、行動を超えて探索していくことに役立つ質問をしている。」
- 開かれた質問は、クライアントが自分で語っている慎重さを引き出し、計画の当事者意識をクライアントに残します。
- 選択肢Bは融資の問題を取り上げ、対応を促していますが、クライアントが自分でリスクを探す機会を持つ前に、コーチの結論を渡してしまっています。
最も不適切(WORST):C
- 選択肢Cは、ICFコア・コンピテンシー7「気づきを引き起こす」に反しています。計画は、クライアント自身が直近で未承認だと話していた融資を前提にしているのに、コーチは賃貸契約へのサインを数日後に控えたクライアントに何も尋ねていません。PCC最低スキル要件(コンピテンシー7)に反する行動:コーチが、クライアントが自身の思考、感情、価値観、ニーズ、欲求、信念、行動を探求または再確認できるような、開かれた質問をしていない。
- クライアントを自分の状況についての専門家として扱うことは、クライアントが持ってきた計画への好奇心を控えることを意味しません。ICFコア・コンピテンシー5.2:「コーチングの過程において、常に好奇心を示している」
- 選択肢Dもリスクを取り上げていません。計画をもう一度説明してもらっても、融資の話が出てくるとは限りません。ただし選択肢Cとは異なり、計画を閉じずに、クライアントに検討を続けさせています。
問題 5
社内の役職に応募するかどうかを決めたいと言ってセッションに来たクライアントが、セッションの終わり近くに「本当に役に立ちました。この判断を前とは違う見方で捉えられるようになりました」と言います。クライアントは椅子にもたれて時計に目をやりますが、次に何をするかは口にしません。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A 判断に対する新しい見方も有効な成果なので、セッションを完了したものとして受け入れる。
- B 今すぐ行動を決めたいか、まず時間をかけて振り返りたいかをクライアントに尋ねる。
- C このセッションから何を持ち帰るかをクライアントに尋ねる。
- D 次回のセッションまでにクライアントが取り組める行動を2つか3つ提案する。
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最も適切(BEST):C
- 選択肢Cは、ICFコア・コンピテンシー8「クライアントの成長を促進する」に沿っています。クライアントは判断を違う見方で捉えられるようになったと話しており、コーチはセッションが終わる前に、その新しい見方を本人の言葉で表現するよう促しています。PCCマーカー8.3:「コーチは、そのセッションでクライアントの置かれている状況(何を)について、自身の学びを述べる、または探索をすることを促がしている。」
- まず学びを言葉にすることで、コーチが提示しなくても、クライアントが自ら次のステップにたどり着くことがよくあります。
- 選択肢Bは、クライアントがどう前に進みたいかを確認していますが、クライアントが何を学んだかを語る前に、決まった2つの道を示しています。
最も不適切(WORST):D
- 選択肢Dは、ICFコア・コンピテンシー8「クライアントの成長を促進する」に反しています。クライアントが自分の行動を形づくるべき場面で、コーチが行動を与えています。PCC最低スキル要件(コンピテンシー8)に反する行動:コーチが、クライアントに自分の行動を設計させるのではなく、コーチが指示した特定の行動を実行するよう求めている。
- クライアントは自分の考えの何が変わったのかをまだ話していないため、コーチの提案する行動が、判断に対する新しい見方に合っているとさえ限りません。
- 選択肢Aも、クライアントが学びや次のステップを言葉にする手助けをしていません。ただし選択肢Dとは異なり、行動を設計する役割をクライアントから奪ってはいません。
問題 6
半年前に会社員を辞めて独立したコーチが、同じ転身を考えているクライアントとセッションをしています。セッションの途中で、クライアントは安定した収入を失う不安を語りますが、それはかつてコーチ自身が自分のコーチに話したのとほとんど同じ言葉でした。コーチの転身はうまくいっており、今でもそのことをよく考えます。
コーチは、自分がどう乗り越えたかを話したいという強い衝動を感じ、クライアントに自分と同じ道を選んでほしいと思っていることに気づきます。クライアントは話を止め、反応を待つようにコーチを見ています。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A コーチにとってうまくいった選択肢へとクライアントを導く質問をする。
- B 自分の反応に気づいたうえで脇に置き、クライアントが話していることに寄り添う。
- C クライアントとのつながりを築くため、コーチ自身の経験を話す。
- D 詳細は話さずに、クライアントの話に共感するところがあると伝え、クライアントに焦点を戻す。
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最も適切(BEST):B
- 選択肢Bは、ICFコア・コンピテンシー2「コーチングマインドを体現している」に沿っています。コーチは自分が選んだ道へ引き寄せられていることに気づき、それを脇に置いて、セッションの焦点をクライアントの考えに保っています。ICFコア・コンピテンシー2.5:「自身の気づきとその場での直観を使ってクライアントに利益をもたらしている」
- クライアントが話していることに寄り添うことで、キャリアについての判断はクライアントのものであり続けます。ICFコア・コンピテンシー2.1:「クライアント自身に選択の責任があることを認識している」
- 選択肢Dは、主導権を握ることなくコーチの反応を率直に伝えていますが、焦点がクライアントにあるべき場面で、コーチの何かをクライアントに預けることになります。
最も不適切(WORST):A
- 選択肢Aは、ICFコア・コンピテンシー7「気づきを引き起こす」に反しています。コーチは質問を使って自分が選んだ道へクライアントを導いており、クライアントの探求の中にコーチの思惑を隠しています。PCC最低スキル要件(コンピテンシー7)に反する行動:コーチが、クライアント自身の考え方、感じ方、捉え方ではなく、コーチの視点へとクライアントを導く質問をしている。
- 誘導的な質問は、率直な意見よりもクライアントが気づいて反論しにくいため、本人が気づかないうちに判断がクライアントのものでなくなるおそれがあります。
- 選択肢Cも、コーチの経験をセッションに持ち込み、注意をコーチに向けています。ただし選択肢Aとは異なり、それを率直に行っているので、クライアントはコーチの立場を知ったうえで応じることができます。
問題 7
クライアントは何回かのセッションをかけて、家族で別の都市に移ることになる昇進を受けるかどうかを考えてきました。これまでのセッションでは、身を乗り出し、新しいチームについて早口で話すなど、生き生きとこの機会について語っていました。「ずっと待っていたチャンス」と言ったこともあります。
今回のセッションの冒頭、クライアントは昇進を受けたと話します。引っ越しについて「わくわくする」「正しい判断」といった言葉を使いますが、話し方はゆっくりで、手元に目を落とし、子どもの新しい学校に触れる前には長い間があきます。話し終えると、「というわけで、決まりです」と言って黙ります。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A この決断についてどう感じているかをクライアントに尋ねる。
- B 決断の内容を要約し、その要約が正確かどうかを確認する。
- C クライアントは何の懸念も口にしていないので、引っ越しの詳細の話を続ける。
- D クライアントの言葉と口調が違って感じられることを伝え、それについて尋ねる。
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最も適切(BEST):D
- 選択肢Dは、ICFコア・コンピテンシー6「積極的傾聴」に沿っています。クライアントは引っ越しを「わくわくする」と言いながら、ゆっくり話し、目を伏せています。コーチはその違いを伝え、クライアントが探求するよう促しています。PCCマーカー6.4:「コーチは、クライアントのエネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動を探索している。」
- 結論をつけずに観察を伝えることで、ゆっくりした話し方に何か意味があるのかどうかを、クライアント自身が語れます。PCCマーカー7.5:「コーチは、クライアントに観察、直観、所感、見解または感情を(それに執着することなく)共有し、言葉または声のトーンによって、クライアントが探索を促がしている。」
- 選択肢Aはクライアントの感情を尋ねていますが、気持ちにラベルをつけるよう求めるだけで、コーチが気づいた具体的な変化は脇に置かれています。
最も不適切(WORST):C
- 選択肢Cは、ICFコア・コンピテンシー6「積極的傾聴」に反しています。クライアントの話すペース、視線、長い間はいずれも、言葉には表れていない何かを示しているのに、コーチは何も変わっていないかのように詳細の話を続けています。PCC最低スキル要件(コンピテンシー6)に反する行動:コーチが、クライアントが言葉や非言語で示した情報を、質問や観察の組み立てに活かしていない。
- 懸念を口にしていないことを懸念がないことと受け取ると、クライアントがすでに済ませているかもしれない段取りの話に、セッションをとどめてしまいます。
- 選択肢Bも決断の内容にとどまっています。ただし選択肢Cとは異なり、コーチの理解をクライアントに確認し、足りないことを付け加える機会を与えています。
問題 8
全6回のプログラムの初回セッションで、クライアントは、最終回までにチームリーダーから部長に昇進することが目標だと話します。会話の中で先に、会社の昇進審査は年1回で、次の審査は10か月後だとも話していました。クライアントは、そもそもコーチングを依頼したのはこの昇進のためだと説明しています。
すでに6回分のセッションを予約しているクライアントは、「これが終わるまでに昇進できなければ、コーチングは無駄だったことになります」と付け加えます。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A クライアントが述べたとおり、昇進を目標とすることで合意し、取り組みを始める。
- B 6回のセッションの中で、昇進に向けた意味のある一歩とは何かをクライアントと一緒に探求する。
- C コーチングが成功したことを何で判断するかをクライアントに尋ねる。
- D 限られた期間では、その目標は達成できないとクライアントに伝える。
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最も適切(BEST):B
- 選択肢Bは、ICFコア・コンピテンシー3「合意の確立と維持」に沿っています。次の昇進審査は10か月後であり、コーチはクライアントと協力して、クライアントの望みを手放すことなく、6回のセッションで到達できる成果を形づくっています。ICFコア・コンピテンシー3.4:「クライアントおよび関連する利害関係者と協力して、コーチング全体の計画と目標を設定している」
- 昇進を視野に入れ続けることで、その目標がクライアントにとってどれほど大切かを尊重しつつ、プログラムの成功を手の届くものにしています。
- 選択肢Cは成功の尺度を尋ねていますが、クライアントはすでに成功の姿を語っています。問題は、期間がそれに合っていないことです。
最も不適切(WORST):D
- 選択肢Dは、ICFコア・コンピテンシー4「信頼と安全を育む」に反しています。初回のセッションで、コーチはクライアントの目標を一緒に探求する代わりに、判定を下しています。PCC最低スキル要件(コンピテンシー4)に反する行動:コーチが、自分の知識、視点、またはクライアントの状況に対する解釈を押しつけることで、クライアントに影響を与えている。
- クライアントは昇進できなければコーチングは無駄だと言っているため、不可能だと一刀両断にすれば、関係の始まりの段階で信頼を損なうおそれがあります。
- 選択肢Aも問題を避けています。プログラムでは到達できない成果を受け入れているからです。ただし選択肢Dとは異なり、クライアントの目標を否定しておらず、そのずれは後からでも探求できます。
問題 9
全12回のコーチング契約の半ばで、コーチが15年間マーケティング部長を務めていたことを知っているクライアントが、製品ローンチについて助けを求めてきます。これまでのセッションは、新任マネジャーとしてのクライアントの目標に焦点を当ててきました。「この分野は誰よりもお詳しいですよね。私のローンチ計画を見て、どこを変えればいいか教えてもらえませんか?追加料金もお支払いします」とクライアントは言います。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A コンサルティングとコーチングの違いについて話し合い、クライアントが何を求めているか、どのように進めるかを合意する。
- B コーチング契約は変えずに、計画について非公式にフィードバックする。
- C クライアントからの依頼であり、コーチには専門知識があるので、引き受ける。
- D この契約におけるコーチの役割はコーチングなので、断る。
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最も適切(BEST):A
- 選択肢Aは、ICF倫理規定に沿っています。クライアントはコーチにコンサルタントとしての役割を求めており、コーチは何かを行う前に役割の変化を明確にし、どのように進めるかをクライアントと合意しています。ICF倫理規定(2025年版)基準3.7:「ICFプロフェッショナルは、これまでのトレーニングや経験(例:メンター、セラピスト、人事スペシャリスト、アセッサーなど)に基づいて複数の専門的な役割を果たす場合があり、ICFプロフェッショナル以外の役割を果たしている場合は、クライアントに開示することが私の責任だと理解しています。」
- 何を提供するかを合意することで、クライアントが口にした追加料金も含め、コーチング契約の内容を正確に保てます。ICFコア・コンピテンシー3.2:「コーチとクライアントとの関係性の中で、何が適切で何が適切でないか、何が提供され何が提供されないか、およびクライアントと関連する利害関係者の責任について合意に達している」
- 選択肢Dはコーチの役割を明確に保っていますが、開示し合意した2つ目の役割を倫理規定が禁じているわけではありません。
最も不適切(WORST):B
- 選択肢Bは、ICF倫理規定に反しています。コーチは役割が変わったことをクライアントに伝えず、契約も更新しないまま、コンサルティングを始めています。ICF倫理規定(2025年版)基準3.7:「ICFプロフェッショナルは、これまでのトレーニングや経験(例:メンター、セラピスト、人事スペシャリスト、アセッサーなど)に基づいて複数の専門的な役割を果たす場合があり、ICFプロフェッショナル以外の役割を果たしている場合は、クライアントに開示することが私の責任だと理解しています。」
- 断りなくコーチングに助言を混ぜると、契約の残りの期間、2つのサービスの境界があいまいになります。ICFコア・コンピテンシー1.6:「コーチング、コンサルティング、心理療法、その他の支援的職業とを区別し続けている」
- 選択肢Cも、話し合わずにコンサルティングの役割を引き受けています。ただし選択肢Bとは異なり、クライアント自身が依頼し、コーチがそれに応じているので、クライアントはコンサルティングを受けていることを理解しています。
問題 10
コーチは3か月間、ビジネスパートナーとの関係をテーマにクライアントとセッションを重ねてきました。クライアントは普段は率直で、うまくいっていないことがあればすぐに口にし、冗談からセッションを始めることがよくあります。前回のセッションは、クライアントが黙り込み、スマートフォンを見ながら終わりました。
次のセッションの冒頭、クライアントは冗談を言いません。前回コーチがした「パートナーとの間で避けているかもしれないことは何か」という質問で、居心地が悪くなったと話します。「1週間ずっと頭から離れませんでした。あなたに腹が立っているのか、自分に腹が立っているのか、まだわからないんです」と言い、クライアントはコーチを見て待っています。
最も適切な対応(BEST)はどれですか?最も不適切な対応(WORST)はどれですか?
- A 質問について謝罪し、別の話題に移る。
- B なぜその質問をしたのかクライアントにわかってもらえるよう、質問の意図を説明する。
- C 話してくれたことに感謝し、居心地の悪さが何だったのかを尋ね、どこに向かうかはクライアントに決めてもらう。
- D その居心地の悪さが、この1週間で何か役立つことにつながったかをクライアントに尋ねる。
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最も適切(BEST):C
- 選択肢Cは、ICFコア・コンピテンシー4「信頼と安全を育む」に沿っています。クライアントは勇気を出して、質問で居心地が悪くなったと伝えており、コーチはそれを弁解せずに受け止めて探求し、どこに向かうかをクライアントに選んでもらっています。PCCマーカー4.4:「コーチは、クライアントのパートナーとして、コーチの働きかけに何らかの形で反応をするようクライアントをいざない、クライアントの反応を受け取っている。」
- 方向性をクライアントに委ねることで、居心地の悪さにどこまで踏み込むかをクライアント自身が決められます。PCCマーカー5.3:「コーチは、クライアントのパートナーとして、セッションの中で起こることについて、クライアントが選択できるよう支援している。」
- 選択肢Dも居心地の悪さを探求していますが、まず役に立ったかどうかを尋ねると、コーチが質問を正当化しているように聞こえかねません。
最も不適切(WORST):A
- 選択肢Aは、ICFコア・コンピテンシー3「合意の確立と維持」に反しています。コーチは、クライアントが持ち出したことを取り下げ、別の話題をクライアントの代わりに選んでいます。PCC最低スキル要件(コンピテンシー3)に反する行動:コーチがセッションのテーマを選んでいる。
- 謝って話題を変えることは、扱いにくい内容は避けられるというメッセージにもなり、クライアントがそれを持ち出すことで示した信頼を損ないます。
- 選択肢Bも、クライアントに主導権を委ねていません。会話をコーチの理由へと向けているからです。ただし選択肢Aとは異なり、クライアントが持ち出したことを打ち切らず、そこにとどまっています。
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