国際コーチング連盟(ICF)のPCC資格には、125時間のコーチング教育、500時間のコーチング実績(うち有償450時間)、10時間のメンターコーチングが必要です。さらに、パフォーマンス評価とICF資格試験に合格しなければなりません。PCCの申請にACC資格は必要ありません。
- 1 125時間のコーチング教育 ICF認定のレベル2プログラムを修了するか、ポートフォリオ経路で認定プログラムとその他の要件を満たすコーチング教育を組み合わせて修了します。
- 2 500時間のコーチング実績 25人以上のクライアントに対して、合計500時間のコーチングを行います。そのうち450時間以上は有償である必要があります。また、申請前18か月以内に50時間以上のコーチングを行っていることが条件です。
- 3 10時間のメンターコーチング 要件を満たすメンターコーチのもとで、3か月以上かけて10時間を修了します。そのうち3時間は個別セッションでなければなりません。
- 4 パフォーマンス評価 ICFコア・コンピテンシーとPCC最低スキル要件に照らして、コーチングの力量を示します。
- 5 ICF資格試験 現行の試験は180分で78シナリオ。合格にはスケールスコア460点が必要です。
どのPCC申請経路が該当するか
| レベル2経路 | ポートフォリオ経路 | |
|---|---|---|
| 対象者 | ICF認定のレベル2プログラムの修了者 | ICF認定プログラムとその他の要件を満たすコーチング教育を組み合わせ、125時間に達したコーチ |
| パフォーマンス評価 | 修了したICF認定レベル2プログラムに含まれる | 書き起こし付きのコーチング録音2件(2027年4月1日より前の申請) |
| ICF会員の申請料 | 375米ドル | 750米ドル |
| 非会員の申請料 | 525米ドル | 900米ドル |
| 審査期間 | 約4週間 | 約18週間 |
初回の受験料は申請料に含まれています。
ICF PCC資格の申請方法
教育、コーチング実績時間、メンターコーチングの要件を満たしたら申請します。
- 1 書類を準備する コーチング教育の修了証をPDF、JPEG、PNGのいずれかの形式で保存します。認定プログラム以外でメンターコーチングを受けた場合は、メンターの氏名と連絡先、セッションの日付と時間数、各セッションが個別かグループかを控えておきましょう。
- 2 申請書を提出し、申請料を支払う 申請料の全額支払いが完了すると、ICFが審査を開始します。申請の各項目の状況は、申請ダッシュボードで確認できます。
- 3 ICFからの質問に回答する 追加情報が必要な場合、ICFからメールが届き、申請画面の該当項目に「Additional Information Needed(追加情報が必要)」と表示されます。
- 4 60日以内にICF資格試験を受ける 承認されると、ICFから試験の案内がメールで届きます。60日以内に予約して受験してください。受験はピアソンVUEのテストセンターまたはオンラインで行います。
- 5 結果を受け取る 試験終了後すぐに暫定結果が表示されます。ICFは1週間以内に正式な結果を記録に反映し、資格にはデジタルバッジが付与されます。
PCCのコーチング実績時間に含まれるもの
コーチング1時間とは、コーチとして明確に依頼を受けたクライアントとの、60分間のライブセッション1回を指します。それより短いセッションは時間の一部として数えられ、コーチング教育を始めた後の時間だけが対象です。
有償の時間には、金銭または物々交換で対価を受けたセッション、業務の一環として行うコーチング、組織との取り決めを通じて提供するコーチングが含まれます。プロボノの時間とは、無償でボランティアとして行うセッションです。
グループコーチングとチームコーチングは、15人までのグループであれば対象になります。それより大きなグループは共同コーチがいる場合に限り対象となり、時間はコーチ間で分け合います。1時間のグループセッションは1時間のコーチング実績として数え、参加者はそれぞれ別のクライアントとみなされます。
直属の部下へのコーチング、メンターコーチング、コーチング・スーパービジョンは対象外です。コーチング教育中の練習セッションは、教室外の実際のクライアントが相手で、かつ教育時間に重複して数えていない場合に限り対象となります。
申請時にコーチングログの提出は求められません。合計時間を報告し、ICFの基準を満たしていることを確認します。ICFはコーチング実績を確認するため、定期的に申請の監査を行っています。クライアントごとに氏名、連絡先、開始日と終了日、有償・プロボノの時間を記録したログを残し、記載する前に各クライアントの同意を得ておきましょう。
メンターコーチングとパフォーマンス評価
レベル2プログラムには、メンターコーチングとパフォーマンス評価の両方が含まれています。ポートフォリオ経路の申請者は、どちらも自分で手配します。
メンターコーチには、PCCまたはMCCの保有者を選びます。10時間のメンターコーチングのうち、3時間以上は個別でなければなりません。残りの7時間は、個別でも10人以下のグループでもかまいません。
パフォーマンス評価では、録音したコーチングセッションを2件提出します。それぞれ20〜60分の未編集の音声セッション全体を、MP3、WMA、MP4、M4Aのいずれかの形式で1ファイルとして録音します。一字一句書き起こしたトランスクリプトをWord文書で添付します。クライアントは、コーチングを依頼した通常のクライアントで、録音について書面で許可を得ている必要があります。
PCCまたはMCCを保有し、トレーニングを受けたICFのアセッサーが各録音を審査します。通常6〜8週間かかります。不合格の場合は、結果を受け取ってから6か月以内に新しい録音を提出でき、費用は録音1件につき150米ドルです。
PCCマーカーを理解する
PCCマーカーは、6つのICFコア・コンピテンシーにわたる37の観察可能なコーチング行動を示したものです。ICFのPCC最低スキル要件は、一貫した行動と一貫しない行動を含む、より広い評価の指針を示しています。アセッサーはコーチングを総合的に評価するため、マーカーはチェックリストではありません。各マーカーについては、ICF PCCマーカーガイドで解説しています。
ICF資格試験
現行のICF資格試験は、2つのセクションに分かれた78シナリオで構成され、任意で10分間の休憩を取ることができます。各シナリオで、最も適切な対応と最も不適切な対応を選びます。PCCとMCCの受験者は、それぞれの資格のために同じ筆記試験を受けます。
2026年11月10日から新しい試験形式が始まります。変更点はICF PCC/MCC試験ガイドで解説しています。
再受験料は105米ドルです。初回の受験後は14日、それ以降は受験のたびに30日空ける必要があります。
2027年に予定されているICFの変更点
2027年1月1日以降、申請・更新のいずれでも、新たに受けるメンターコーチングは、ICFのメンターコーチ・スペシャライゼーション(MCS)を保有するメンターコーチのもとで行う必要があります。それ以前に修了した時間は引き続き有効です。
2027年4月1日以降に提出するPCCのポートフォリオ申請では、パフォーマンス評価に代わり、強化されたメンターコーチング要件が適用されます。MCSを保有するメンターコーチが、少なくとも3回のコーチングセッションを観察・レビューし、申請用のコンピテンシー・レビューフォームを作成します。この変更は、レベル2経路には適用されません。
ICF PCC資格の更新
ICF PCC資格は3年ごとに更新します。各更新期間中に継続コーチ教育(CCE)単位を40単位取得する必要があり、そのうち24単位はコア・コンピテンシー、3単位はコーチング倫理に関するものです。
PCCの更新では、メンターコーチングは任意です。最大10時間のメンターコーチングと、最大10時間のコーチング・スーパービジョン(提供・受講のいずれも可)を、コア・コンピテンシーの単位として数えられます。2027年1月1日以降に行うスーパービジョンは、ICFのコーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション(CSS)、または他のコーチングやコーチング・スーパービジョンの専門団体によるスーパービジョン認定を持つスーパーバイザーのもとで行う必要があります。
更新申請は、有効期限の10か月前から提出できます。更新料はICF会員175米ドル、非会員275米ドルです。審査には約6〜8週間かかり、有効期限後2か月間の猶予期間があります。失効した資格も、有効期限から1年以内であれば延滞料100米ドルで更新できます。
更新では現在の資格が維持されます。上位の資格レベルへ進むには、新たに資格を申請してください。
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