資格ガイド

ICF PCC資格の取得要件

ICFのプロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)になるには、教育、コーチング実績、メンターコーチング、実践スキル、知識の5つの要件を満たす必要があります。

更新日: 2026年10月4日 読了時間:6分

国際コーチング連盟(ICF)のPCC資格には、125時間のコーチング教育、500時間のコーチング実績(うち有償450時間)、10時間のメンターコーチングが必要です。さらに、パフォーマンス評価とICF資格試験に合格しなければなりません。PCCの申請にACC資格は必要ありません。

PCCの5つの要件

  1. 1 125時間のコーチング教育 ICF認定のレベル2プログラムを修了するか、ポートフォリオ経路で認定プログラムとその他の要件を満たすコーチング教育を組み合わせて修了します。
  2. 2 500時間のコーチング実績 25人以上のクライアントに対して、合計500時間のコーチングを行います。そのうち450時間以上は有償である必要があります。また、申請前18か月以内に50時間以上のコーチングを行っていることが条件です。
  3. 3 10時間のメンターコーチング 要件を満たすメンターコーチのもとで、3か月以上かけて10時間を修了します。そのうち3時間は個別セッションでなければなりません。
  4. 4 パフォーマンス評価 ICFコア・コンピテンシーとPCC最低スキル要件に照らして、コーチングの力量を示します。
  5. 5 ICF資格試験 現行の試験は180分で78シナリオ。合格にはスケールスコア460点が必要です。

どのPCC申請経路が該当するか

レベル2経路ポートフォリオ経路
対象者ICF認定のレベル2プログラムの修了者ICF認定プログラムとその他の要件を満たすコーチング教育を組み合わせ、125時間に達したコーチ
パフォーマンス評価修了したICF認定レベル2プログラムに含まれる書き起こし付きのコーチング録音2件(2027年4月1日より前の申請)
ICF会員の申請料375米ドル750米ドル
非会員の申請料525米ドル900米ドル
審査期間約4週間約18週間

初回の受験料は申請料に含まれています。

ICF PCC資格の申請方法

教育、コーチング実績時間、メンターコーチングの要件を満たしたら申請します。

  1. 1 書類を準備する コーチング教育の修了証をPDF、JPEG、PNGのいずれかの形式で保存します。認定プログラム以外でメンターコーチングを受けた場合は、メンターの氏名と連絡先、セッションの日付と時間数、各セッションが個別かグループかを控えておきましょう。
  2. 2 申請書を提出し、申請料を支払う 申請料の全額支払いが完了すると、ICFが審査を開始します。申請の各項目の状況は、申請ダッシュボードで確認できます。
  3. 3 ICFからの質問に回答する 追加情報が必要な場合、ICFからメールが届き、申請画面の該当項目に「Additional Information Needed(追加情報が必要)」と表示されます。
  4. 4 60日以内にICF資格試験を受ける 承認されると、ICFから試験の案内がメールで届きます。60日以内に予約して受験してください。受験はピアソンVUEのテストセンターまたはオンラインで行います。
  5. 5 結果を受け取る 試験終了後すぐに暫定結果が表示されます。ICFは1週間以内に正式な結果を記録に反映し、資格にはデジタルバッジが付与されます。

PCCのコーチング実績時間に含まれるもの

コーチング1時間とは、コーチとして明確に依頼を受けたクライアントとの、60分間のライブセッション1回を指します。それより短いセッションは時間の一部として数えられ、コーチング教育を始めた後の時間だけが対象です。

有償の時間には、金銭または物々交換で対価を受けたセッション、業務の一環として行うコーチング、組織との取り決めを通じて提供するコーチングが含まれます。プロボノの時間とは、無償でボランティアとして行うセッションです。

グループコーチングとチームコーチングは、15人までのグループであれば対象になります。それより大きなグループは共同コーチがいる場合に限り対象となり、時間はコーチ間で分け合います。1時間のグループセッションは1時間のコーチング実績として数え、参加者はそれぞれ別のクライアントとみなされます。

直属の部下へのコーチング、メンターコーチング、コーチング・スーパービジョンは対象外です。コーチング教育中の練習セッションは、教室外の実際のクライアントが相手で、かつ教育時間に重複して数えていない場合に限り対象となります。

申請時にコーチングログの提出は求められません。合計時間を報告し、ICFの基準を満たしていることを確認します。ICFはコーチング実績を確認するため、定期的に申請の監査を行っています。クライアントごとに氏名、連絡先、開始日と終了日、有償・プロボノの時間を記録したログを残し、記載する前に各クライアントの同意を得ておきましょう。

メンターコーチングとパフォーマンス評価

レベル2プログラムには、メンターコーチングとパフォーマンス評価の両方が含まれています。ポートフォリオ経路の申請者は、どちらも自分で手配します。

メンターコーチには、PCCまたはMCCの保有者を選びます。10時間のメンターコーチングのうち、3時間以上は個別でなければなりません。残りの7時間は、個別でも10人以下のグループでもかまいません。

パフォーマンス評価では、録音したコーチングセッションを2件提出します。それぞれ20〜60分の未編集の音声セッション全体を、MP3、WMA、MP4、M4Aのいずれかの形式で1ファイルとして録音します。一字一句書き起こしたトランスクリプトをWord文書で添付します。クライアントは、コーチングを依頼した通常のクライアントで、録音について書面で許可を得ている必要があります。

PCCまたはMCCを保有し、トレーニングを受けたICFのアセッサーが各録音を審査します。通常6〜8週間かかります。不合格の場合は、結果を受け取ってから6か月以内に新しい録音を提出でき、費用は録音1件につき150米ドルです。

PCCマーカーを理解する

PCCマーカーは、6つのICFコア・コンピテンシーにわたる37の観察可能なコーチング行動を示したものです。ICFのPCC最低スキル要件は、一貫した行動と一貫しない行動を含む、より広い評価の指針を示しています。アセッサーはコーチングを総合的に評価するため、マーカーはチェックリストではありません。各マーカーについては、ICF PCCマーカーガイドで解説しています。

ICF資格試験

現行のICF資格試験は、2つのセクションに分かれた78シナリオで構成され、任意で10分間の休憩を取ることができます。各シナリオで、最も適切な対応と最も不適切な対応を選びます。PCCとMCCの受験者は、それぞれの資格のために同じ筆記試験を受けます。

2026年11月10日から新しい試験形式が始まります。変更点はICF PCC/MCC試験ガイドで解説しています。

再受験料は105米ドルです。初回の受験後は14日、それ以降は受験のたびに30日空ける必要があります。

2027年に予定されているICFの変更点

2027年1月1日以降、申請・更新のいずれでも、新たに受けるメンターコーチングは、ICFのメンターコーチ・スペシャライゼーション(MCS)を保有するメンターコーチのもとで行う必要があります。それ以前に修了した時間は引き続き有効です。

2027年4月1日以降に提出するPCCのポートフォリオ申請では、パフォーマンス評価に代わり、強化されたメンターコーチング要件が適用されます。MCSを保有するメンターコーチが、少なくとも3回のコーチングセッションを観察・レビューし、申請用のコンピテンシー・レビューフォームを作成します。この変更は、レベル2経路には適用されません。

ICF PCC資格の更新

ICF PCC資格は3年ごとに更新します。各更新期間中に継続コーチ教育(CCE)単位を40単位取得する必要があり、そのうち24単位はコア・コンピテンシー、3単位はコーチング倫理に関するものです。

PCCの更新では、メンターコーチングは任意です。最大10時間のメンターコーチングと、最大10時間のコーチング・スーパービジョン(提供・受講のいずれも可)を、コア・コンピテンシーの単位として数えられます。2027年1月1日以降に行うスーパービジョンは、ICFのコーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション(CSS)、または他のコーチングやコーチング・スーパービジョンの専門団体によるスーパービジョン認定を持つスーパーバイザーのもとで行う必要があります。

更新申請は、有効期限の10か月前から提出できます。更新料はICF会員175米ドル、非会員275米ドルです。審査には約6〜8週間かかり、有効期限後2か月間の猶予期間があります。失効した資格も、有効期限から1年以内であれば延滞料100米ドルで更新できます。

更新では現在の資格が維持されます。上位の資格レベルへ進むには、新たに資格を申請してください。

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よくあるご質問

PCC資格について

ICF PCC資格とは何ですか?

PCCはProfessional Certified Coach(プロフェッショナル・サーティファイド・コーチ)の略で、経験を積んだコーチのためのICF資格です。ACCより多くの教育とコーチング実績が求められます。さらに、メンターコーチングを修了し、PCCの評価基準に基づくパフォーマンス評価と筆記試験に合格する必要があります。

ICF PCC資格の取得要件は何ですか?

125時間の教育、500時間のコーチング実績(うち有償450時間、クライアント25人以上、直近18か月で50時間以上)、10時間のメンターコーチングを修了します。そのうえで、パフォーマンス評価とICF資格試験に合格します。ACC資格がなくても申請できます。

ICF PCC認定とPCC資格は同じものですか?

ICF PCC認定とICF PCC資格は同じ意味です。ICFの正式名称はプロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(PCC)資格で、保有者はPCCの称号を使用します。

ICF PCCのロゴは使えますか?

ICF PCC資格の保有者は、資格が有効な間はPCCロゴを使用できます。ロゴは自身のコーチングの宣伝にのみ使用でき、改変したり、他のコーチやプログラムのために使用したりすることはできません。

PCCの取得について

ICF PCC資格の取得にはいくらかかりますか?

申請料は、教育の経路とICF会員かどうかによって異なります。レベル2経路は会員375米ドル、非会員525米ドル。ポートフォリオ経路は会員750米ドル、非会員900米ドルです。再受験料は1回105米ドルです。

ICF PCC資格の取得にはどのくらいかかりますか?

少なくとも、125時間のコーチング教育、500時間のコーチング実績、3か月間のメンターコーチングを終えるまでの期間が必要です。申請後のICFの審査期間の目安は、レベル2経路で4週間、ポートフォリオ申請で18週間です。その後、60日以内にICF資格試験を受験します。

ICF PCC資格の申請でコーチングログの提出は必要ですか?

ICF PCCの申請では、詳細なコーチングログの提出は求められません。合計のコーチング時間を報告し、ICFの基準を満たしていることを確認します。ICFは定期的に申請の監査を行っているため、コーチングログは常に最新の状態にしておきましょう。

プロボノの時間はICF PCC資格の要件に含まれますか?

プロボノのコーチング時間は、ICF PCC資格に必要な500時間に含まれます。ただし、そのうち450時間以上は有償である必要があります。

PCCマーカーについて

最新のPCC評価基準はどこで確認できますか?

ICFは、2026年1月26日に改訂されたPCC最低スキル要件を、Criteria for Assessing PCC(PCC評価基準)のページで公開しています。