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コーチング・スーパービジョンとメンターコーチングの違い|ICF資格で認められるのはどちらか

ExpertCoach.Co Team著 2026年10月26日 読了時間:7分

メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンは、国際コーチング連盟(ICF)の資格制度の中で、それぞれ異なる役割を担っています。

メンターコーチングは、ACC・PCC・MCCのいずれの資格申請でも必須で、ACC資格の更新にも必要です。一方、コーチング・スーパービジョンはこれらの資格の要件ではありませんが、資格更新の際には最大10時間まで単位として認められます。

2027年1月1日からは、メンターコーチングとスーパービジョンの時間が、ICFの新しいスペシャライゼーション要件を満たしている必要があります。時間を認めてもらうには、依頼するメンターコーチやスーパーバイザーが所定の資格を保有していなければなりません。

重要ポイント

  • メンターコーチングでは、観察されたコーチングセッションについて、ICFコア・コンピテンシーに基づくフィードバックを受けます。コーチング・スーパービジョンでは、自身のコーチング実践とコーチとしての在り方について、内省的な対話を行います。
  • ACC・PCC・MCCの資格申請にはいずれも、3か月以上かけて行う10時間のメンターコーチングが必要です。そのうち3時間以上は1対1の個別セッションでなければなりません。
  • ACCの更新には10時間のメンターコーチングが必要です。PCCとMCCの更新では、メンターコーチングは任意です。
  • 資格更新では、受けた・提供したコーチング・スーパービジョンを最大10時間まで、コア・コンピテンシーの単位として計上できます。
  • 2027年1月1日以降、新たに行うメンターコーチングにはMCSを保有するメンターコーチが必要です。新たに受けるスーパービジョンには、CSSを保有するスーパーバイザー、または他のスーパービジョン団体の認定を受けたスーパーバイザーが必要です。

メンターコーチングとは

ICFはメンターコーチングを、観察したコーチングセッションをもとにコーチがフィードバックを受ける、協働的なプロセスと説明しています。

目的は、ICFコア・コンピテンシーに沿って、自身のコーチングのスキルとスタイルを磨くことです。

ICF資格を申請するには、3か月以上かけて10時間のメンターコーチングを修了する必要があります。

そのうち3時間以上は1対1の個別セッションでなければなりません。残りの7時間は、個別でも10人以下のグループでもかまいません。

レベル1、レベル2、レベル3のいずれかのコーチング教育プログラムを修了した場合、メンターコーチングはすでにプログラムに含まれています。ポートフォリオ経路で申請する場合は、メンターコーチングを自分で手配する必要があります。

メンターコーチは、取得を目指す資格と同じか、それより上のレベルのICF資格を保有していなければなりません。

各レベルで誰がメンターコーチになれるかは、ICF ACC資格の要件、ICF PCC資格の要件、ICF MCC資格の要件の各ガイドで説明しています。

MCCを申請する場合、10時間のメンターコーチングは、過去の資格取得に使っていない新しい時間である必要があります。

コーチング・スーパービジョンとは

ICFはコーチング・スーパービジョンを、訓練を受けたスーパーバイザーとの内省的な対話を伴う、協働的なプロセスと説明しています。

メンターコーチングが、コア・コンピテンシーに沿ってコーチングの技術的なスキルを伸ばすことに焦点を当てるのに対し、コーチング・スーパービジョンはより広い視点でコーチング実践を見つめます。コーチとして何をしているかだけでなく、自分がどのような存在で、仕事の場にどう臨んでいるかまでを扱います。

2025年版のコンピテンシー「コーチングマインドを体現している」の定義では、コーチング・スーパーバイザーやメンターコーチとの協働に触れています。それがコーチング実践をどう支えるかは、「コーチングマインドを体現する」のガイドで解説しています。

ACC・PCC・MCCの初回の資格取得でICFが求めているのは、メンターコーチングです。コーチング・スーパービジョンは要件ではなく、資格取得に計上できるのはメンターコーチングだけです。

ただし、ICFの別の認定には例外が一つあります。チームコーチング上級認定(ACTC)では、5時間のコーチング・スーパービジョン、または指導を受けながら行う内省的な実践が求められます。

メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンの比較

メンターコーチングコーチング・スーパービジョン
内容ICFコア・コンピテンシーに基づき、観察したコーチングセッションについてフィードバックを行う訓練を受けたスーパーバイザーと、コーチング実践とコーチとしての自分について内省的な対話を行う
2026年12月31日までの担い手自分と同じかそれより上のレベルのICF資格を持つコーチ(ACCのメンターは1回以上の更新が必要)ACC・PCC・MCCの更新では、どのコーチング・スーパーバイザーでも可
資格申請ACC・PCC・MCCで必須:3か月以上かけて10時間不要
ACCの更新必須:3か月以上かけて10時間任意:最大10時間
PCC・MCCの更新任意:提供・受講を合わせて最大10時間任意:提供・受講を合わせて最大10時間
2027年1月1日以降メンターコーチがICFメンターコーチ・スペシャライゼーション(MCS)を保有スーパーバイザーがICFコーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション(CSS)、または他の専門団体のスーパービジョン認定を保有

資格更新におけるメンターコーチングとスーパービジョン

ICF資格は3年ごとに更新が必要です。更新のたびに、継続コーチ教育(CCE)単位を40単位取得しなければなりません。

そのうち24単位以上はコア・コンピテンシーに関するもので、コーチング倫理の3単位以上を含みます。残りの16単位は、リソース開発とコア・コンピテンシーのどちらで取得してもかまいません。

ACCの更新では、メンターコーチングが必須です。

要件を満たすメンターコーチのもとで、3か月以上かけて10時間を修了する必要があります。この10時間は、必要なコア・コンピテンシー24単位のうち10単位として計上されます。

ICFは、3か月の期間の数え方について具体例を示しています。最初のメンターコーチングセッションが3月14日であれば、最後のセッションは6月14日以降でなければなりません。

PCCとMCCの更新では、メンターコーチングは任意です。受けた、または提供したメンターコーチングを最大10時間まで、コア・コンピテンシーの単位として計上できます。

コーチング・スーパービジョンも、3つのレベルすべてで任意です。受けた場合も、提供した場合も、その両方の場合も、最大10時間までコア・コンピテンシーの単位として計上できます。

受けたスーパービジョンを報告する際は、スーパーバイザーの氏名とメールアドレス、契約期間の開始日と終了日、合計時間数の記入が求められます。

2027年1月1日からの変更点

ICF資格更新ガイドでは、資格更新に用いるメンターコーチングとコーチング・スーパービジョンについて、新たな資格要件が定められています。

ルールは資格レベルによって異なります。

  • ACCの更新:MCS-ACCを保有するメンターコーチのもとでACCレベルの、またはMCS-PCCを保有するメンターコーチのもとでPCCレベルのメンターコーチングを修了します。
  • PCCの更新:メンターコーチングを単位に使う場合、メンターコーチはMCS-PCCまたはMCS-MCCを保有している必要があります。
  • MCCの更新:メンターコーチングを単位に使う場合、メンターコーチはMCS-MCCを保有している必要があります。
  • ACC・PCC・MCCの更新におけるスーパービジョン:コーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション(CSS)、またはコーチングやコーチング・スーパービジョンに関する他の専門団体のスーパービジョン認定を保有するスーパーバイザーのもとで行います。

この変更は、資格申請にも影響します。

ICFは、2027年1月1日からすべてのICF資格申請者が、MCSを取得したメンターコーチのもとでメンターコーチングを受ける必要があるとしています。

2027年4月1日には、もう一つの変更が施行されます。ACCとPCCのポートフォリオ申請でパフォーマンス評価の要件が廃止され、MCSを保有するメンターコーチによるメンターコーチングがこれに代わります。

ICFによると、レベル1・レベル2プログラムを経由して申請する場合は、これまでと何も変える必要はありません。

2026年12月31日までに修了したメンターコーチングとスーパービジョンの時間には、現行の要件が適用されます。これらの時間については、メンターコーチやスーパーバイザーがMCSやCSSを保有している必要はありません。

ICFは、要件を満たす専門家を探しやすくするため、メンターコーチ・レジストリとコーチング・スーパーバイザー・レジストリの導入も予定しています。コーチング・スーパーバイザー・レジストリは、2026年後半に公開される見込みです。

コーチング・スーパービジョンとメンターコーチングに関するよくある質問

メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンの違いは何ですか?

メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンの違いは、それぞれの活動の焦点にあります。ICFはメンターコーチングを、観察したコーチングセッションをもとに、ICFコア・コンピテンシーに沿ったフィードバックをコーチが受ける協働的なプロセスと定義しています。コーチング・スーパービジョンは、訓練を受けたスーパーバイザーとの内省的な対話を通じて、自身のコーチング実践を振り返るものです。コーチとして何をしているかだけでなく、自分がどのような存在で、仕事の場にどう臨んでいるかまでを扱います。

ICF資格の取得にコーチング・スーパービジョンは必要ですか?

ACC・PCC・MCCの初回の資格取得に、コーチング・スーパービジョンは必要ありません。資格更新でも任意です。初回の資格取得の要件として認められるのはメンターコーチングだけです。なお、チームコーチング上級認定(ACTC)は要件が異なり、5時間のコーチング・スーパービジョン、または指導を受けながら行う内省的な実践が求められます。

ICF資格の更新で、コーチング・スーパービジョンは何時間まで認められますか?

3年ごとの更新期間ごとに、コーチング・スーパービジョンは最大10時間までICF資格の更新に計上できます。受けた時間、提供した時間、またはその両方を合わせて計上できます。これらの時間は、コア・コンピテンシーの継続コーチ教育(CCE)単位として扱われます。

ICF資格の更新にメンターコーチングは必要ですか?

ACC資格は、更新のたびにメンターコーチングが必要です。3か月以上かけて10時間を修了する必要があり、この時間は必要なコア・コンピテンシー24単位のうち10単位として計上されます。PCCとMCCの更新では、メンターコーチングは任意です。提供した、または受けたメンターコーチングを最大10時間まで、コア・コンピテンシーの単位として計上できます。

2027年1月1日から、メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンの何が変わりますか?

2027年1月1日から、メンターコーチングとコーチング・スーパービジョンに新たな資格要件が導入されます。新たに行うメンターコーチングは、ICFメンターコーチ・スペシャライゼーション(MCS)を保有するコーチのもとで修了する必要があります。更新に用いるスーパービジョンを新たに受ける場合は、ICFコーチング・スーパーバイザー・スペシャライゼーション(CSS)、またはコーチングやコーチング・スーパービジョンに関する他の専門団体のスーパービジョン認定を保有するスーパーバイザーのもとで修了する必要があります。2026年12月31日までに修了した時間には、引き続き現行の要件が適用されます。

ExpertCoach.Co Team

執筆者チームについて

ExpertCoach.Co Team

本ガイドは、ExpertCoach.CoチームのICF資格を持つコーチが執筆・監修しました。ExpertCoach.Coは、60か国以上の数千人のコーチが、ACC・PCC・MCC資格の取得に向けて迷わず自信を持って準備できるよう支援しています。

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